クラニオセイクラル・セラピーのアプローチはチベット密教の瞑想と共通する部分があります。これは「ルン=氣」の巡りを制御するタントラヨガでパドマアサナで座っておこないます。そして呼吸を静かに観察します。心が鎮まってきたら、呼吸に合わせてルンの動きをイメージしながら感じ取ります。

頭頂から背骨に沿って尾骨に下降・・・すると今度は背骨に沿って上昇して頭頂に辿り着く。これを何度も繰り返すわけです。するとやがて背骨の氣道が浄化していき、即身成仏すると考えられています。
その過程で体と心の病は消えてなくなるという嬉しい現象も現れるんです。だから別に即身成仏とか大それた境地にまでいかなくても、自然治療として扱うなら非常に可能性を秘めた瞑想なんですよね。
しかしこういうのは古来から常に秘密奥義として扱われていて、チベット密教の僧侶のみに伝えられていました。ところが近年のインターネット事情により情報流出、もはや隠し続けることができない時代になってしまった・・・そういうわけですから最近はチベット(特にカギュ派)の僧侶の方々も一般人への指導レッスンを始めるようになりました。
それで今回のブログではクラニオセイクラルの脊髄液の動きを、チベット密教の「ルン」として解釈して、自分でききる「クラニオ瞑想&ヒーリング呼吸法」のレッスンなんです!
チベット密教のタントラヨガでは頭頂にチャクラがあるとするのが普通ですが、クラニオ瞑想では頭蓋骨の形状から判断して、頭頂よりも少し後方に位置します。ここは左右の頭頂骨と後頭骨が組み合わさっている部位で「ラムダ縫合」といいます。そこの頂点の位置にチャクラがあります。ここから宇宙エネルギーの「ルン」を取り込んで脊髄に流れ込むんです。

ではさっそく実践してみましょう。
1)フェイスタオルを用意して四つに折りたたみます。そして角の部分が頭頂やや後部にあるラムダ縫合の頂点に当ててください。

何のためにこのようなことをするのかというと、チャクラの位置を明確に把握するためです。これをやるかやらないかでクラニオ瞑想の効果と結果は後々大きく分かれることになります。手を抜かずにちゃんとやりましょう。

2)タオルを頭に当てたまま仰向けになります。そしてここが最重要項目なんですけど、眼球を上に向けて眉間のサードアイを見るようにしてください。これでラムダ縫合のルンの入り口、スイッチがONになるんです。

瞑想中に眼球をそのまま上向きに維持し続けるのは最初はなかなか難しいかもしれません。慣れるまで頑張ってください。やがてそちらの方が不思議とかえってリラックスするようになります。
3)準備が整ったらタオルに触れている部分、つまりラムダ縫合の頂点に光の玉があるのをイメージします。そして同時に呼吸を観察します。

【吸気時】
自然な呼吸を繰り返しながら息を吸う時に、ラムダ縫合の光の玉からルンが頭の中に入って後頭部の「ボンのクボ」から抜け出る。
それは首の後ろ側、皮膚の表面上を通過する・・・つまりルンは一旦、頭の内部から外に出るわけです。
そして頸椎7番(触れるとポコンと飛び出している骨)から再び体の内部に入って脊髄に流れます。そのまま尾骨に向かって到着。
これを一回の吸う息でおこないます。最初はイメージと吸気のスピードのタイミングがなかなか合わないので練習が必要ですね。

【呼気時】
次に息を吐き始めます。ここのスタート地点は尾骨ではなくて、その少し前の骨盤底になります。そこからルンが上昇していって背骨の前面、だから道スジは胴体の中央のルートになります。頸部を通過して延髄に到着。これもやはり1回の呼気でおこないます。
この吸気と呼気でのルンの流れに集中するのがクラニオ瞑想です。呼吸は次第に鎮まっていって、やがて静止します。クラニオセイクラルではこれを「スティルポイント」といいます。静止時間は数秒程度から10秒以上止まった状態が続くこともあります。
呼吸が鎮まるほどヒーリング効果は高まります。だけど無理に呼吸を止めてはいけません。あくまでも瞑想を通して自然に静止するものなのでなくてはいけません。無理に息を止めるとヒーリングどころか逆に有害なものになります。バカげた行為はやめましょう。
【注意点】
よくあるのが「夜、瞑想しながらそのまま眠ると気持ちよいかも・・・」というやつ。瞑想は睡眠ではないので眠ってしまうのはNGです。ついうっかり眠ちゃった・・・くらいならまだマシですが、そういうのが習慣になると、潜在意識の扉が開けっ放しになり、抑圧していたネガティブな「物」に憑りつかれかねません。
仏教ではそういうのを魔境として危険視しています。(だから座禅では警策で肩を叩いて目を覚ます)チベット密教でもタントラ瞑想をちゃんと修行した僧侶にしか伝えていないのは、そういうトラブルを避けるためでしょうね。
ちなみにこのクラニオ瞑想&呼吸法を実践した私の体験ですが、子供の頃に発症した脊椎側弯症が治りました!病院でわざわざX線の撮影とかはしていませんが、とにかく歪んだ背骨の束縛から解き放たれたのは事実です。生命エネルギーがスーッ!と背骨の氣道(スシュムナー)を柔らかく通るのは最高の気分なのです。
札幌スタジオでは毎週日曜日にヨガの体験クラスを開催しています。アレクサンダーテクニークを使ったアサナの他にクラニオ瞑想のレッスンをします。
東京では個人レッスンのみになりますが、次回は12月5日(金)~7日(日)に開催します。クラニオの施術後にこの瞑想のレッスン、どっぷりと没入してください。
