ここんとこ食生活が乱れがちでマズイと思っていました。なんせ秋から冬はやっぱりグルメで、ついつい色んな食材に手を出してしまいます。
昨年から肉食は止めていましたが、スーパーに行くと鹿肉が並んでいるのが目に留まりました。「ちょっと食べてみようか? たまに食べてみるくらいならいいよな」そしてモミジ鍋を作って全部食べちゃいました・・・

それからはもう味覚の欲望が、体の限度を上回るくらい膨らんでしまい、次から次へと飽食の世界に引きずりこまれていきました。
このままいくとさすがにヤバイ。そこでいったん断食して体をリセットしようと思ったのですが、これがなかなか上手くいきません。いったん始まってしまった味の煩悩に打ち勝つのはそう簡単ではなくて、朝昼は抜きにしても夕方になると食べ物に手が出てしまう・・・
数週間こうした欲望との戦いに負けていましたが、先日ようやくスイッチONになりました。断食をするにはこうしたタイミングがとっても重要なんです。無理やりすると必ずレジスタンスにあいますから「今だ!」というときに開始するんです。
今回は以前のように長期断食するつもりはなかったので、3日間を目安に始めました。3日間断食は体に負担もかけずに、体の活性のピーク越えができるので誰にでもお勧めです。
クリヤヨガのヨガナンダ師も勧めていますが、日本の禅宗のお坊さんも一般者向けに3日間断食座禅会を開催しているお寺があります。なぜかというと瞑想と断食の組合させは最高のスピリチュアル体験ができるからです!

3日間というと24時間X 3日=72時間か?というと、そういうわけではなくて3日目に終了するという意味です。60時間の断食が妥当です。
例えば今晩の19時に食事を終えたとしましょう。消化をうながして20時に断食開始します。このときアファメーションしてください。「私は今から3日間の断食を始める!必ずやり通す!」こういう誓いの言葉でスタートするのが肝心です。その後は普通通りに就寝します。
翌日、そのまま断食でお昼の12時で「16時間断食」になります。ここから体内でオートファジーという細胞修復の働きが少しずつ始まるんです。夕方頃になると食事のことが頭に浮かびますが、開始時のアファメーションにより素通りできるんです。そして夜の20時で「24時間」が過ぎます。
翌々日、朝8時で36時間が経過しますが、この頃からオートファジーの働きがどんどん強くなっています。それとともにエネルギー源の糖質がすべて消費されてしまうので、肝臓の脂肪ケトンを分解してエネルギーにし始めます。
ここから脳はケトンエネルギーで思考するようになり、マインドが穏やかに鎮静していくんです。瞑想には最適の体質が作られるわけです。
夜の20時には48時間クリアになります。オートファジーはピークを迎えて体は完全にケトン体質になります。この時点になると体はあんまり余計なことをしたがらなくて、マインドもまた変なことを考えたりするのが嫌になります。瞑想で静かに座り続けるのが最適な時間です。
さて次の朝が3日目です。朝8時で60時間断食完成!エネルギー源が糖質からケトンオンリーに変わったので、ちょっと体が重だるく感じるかもしれません。でもいろんな面で変化があり性格がとっても穏やかになっていることに気がつくことでしょう。
お待ちかねの朝食ですが、回復食なのでいきなり盛り沢山はいけません。野菜スープだとか大根の味噌汁、よく煮込んで柔らかくしたものから食べてください。

すると体はすぐにエネルギーで満たされて、重だるさが消えて非常に快適になります。ここで瞑想すると、素晴らしいスピリチュアル体験をしますよ!どんな体験をするかは人それぞれですが、なにしろマインドが沈静しきっているので、本当に静かに自然に座れて自動的に超意識に入りこむことができるんです!

こちらは指で耳をふさいで外界の音を遮断する瞑想です。ジャンムキームドラーといいます。木彫りのサルでこんなのありましたっけ・・・?

眼球は眉間のサードアイ集中しながら、体内の音を聴きます。感覚を研ぎ澄まして聴き続けるとやがてハチの羽音みたいな音が現れてきます。さらに続けると、いろんな音が出ては消えしていきます。
腕が疲れたら手を太ももに置いて、そのまま普通の瞑想をし続けます。「ソーハム瞑想」がお勧めです。やがて眉間のサードアイに光が現れて、自分の存在はすっかり飲み込まれてしまいます。断食後の瞑想はこのように、新しい自分へと大きくステップアップする体験となります。ぜひトライしてください (^^♪
★「ソーハム瞑想」とは何?
この瞑想は古代インドの卓越したヨガ行者たちがヒマラヤ奥地で修行を続けて、師から弟子へと引き継がれて数千年を経て出来上がった方法です。現在も最高の瞑想法として伝えられています。
やり方は呼吸に合わせて心の中で「ソー」と「ハム」を繰り返し唱えます。吸いながら「ソー」と唱えて、吐くときに「ハム」と唱えます。単純ですがこれに集中し続けるとやがて体と呼吸が一体となり静寂に包まれるわけです。
呼吸と体が一体になるというのは、座禅やマインドフルネス瞑想など、およそすべての瞑想に言える最初の到達レベルです。