小樽オタモイで火渡り祭

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6月1日に小樽オタモイにある密教寺院での火渡り祭に行ってきました!真言宗の醍醐派、修験道の寺院です。天気予報は雨と出ていましたが、当日は朝から雲ひとつない快晴の気持ちの良いスタートになりました!龍神様が動くとこういうの、よくあるんですよね。

それで護摩なんですけど、これは元はインドのヒンドゥー教の祈祷方法です。炉に木片を入れて燃やしながら神様を呼ぶマントラを唱えます。商売繁盛だとか病気治しなどの現世利益が目的ですね。

お釈迦様はこうした祈祷は否定的で禁じていたんですけど、そうとは言っても病気で死にかけている人とかはそうはいきません。「悟り」の智慧なんかよりも、現世利益の方が欲しいに決まっています。そうなったら当然ヒンドゥー教の寺院に行きますよね。

その結果、仏教の信者さんは減る一方、つまりお布施が入らない・・・そこで仏教の流派に密教ができて、ヒンドゥー教の祈祷方法をパクったわけです。

しかも神々までも引き抜いてきて不動明王はシヴァ神の姿、その他、弁財天や大黒天、ガネーシャの聖天様とかまんまとダマして仏教に連れてきました。まさにいいとこどりなわけです。それが平安時代に空海が日本に伝えて今日でも、密教寺院で行われています。

その後、修験道の行者さんが山岳修行中に護摩を野外でおこなう「柴燈護摩」を始め出したんです。これはインドにはない日本独自のやり方です。そして祈祷終了後に修行で心身を超えた境地を体現する「火渡り」をやるようになりました!「心身滅却すれば、火の上を歩くくらい痛くも痒くもない!」

ところがこれって、山にこもって修行してる行者さんなら、足の裏の皮も厚くなっていますから、少しくらいなら平気ですけど、街中のお寺の行者さんではさすがにそうはいかない・・・

ヤケド覚悟でやるそうなんですけど、水虫なんかは一発で完治するとも言っていましたから、バイ菌消毒による病気平癒の効果はありますね。市販の薬よりも効くと思いますよ・・・(~_~)

また、火の上を歩くだけじゃなくて熱湯を背中に浴びたりとかもします・・・気合いの入り方がさすがに違います。行者さんたちも、すごく楽しそうにやっていて「イイよね~!」でした !(^^)!

本尊の不動明王・・・おちゃめな姿ですね。でもシヴァ神の化身ですよ。

火渡り祭の終了後はお寺の裏にある修行場、オタモイ山に登ってみました。アイヌの聖地で絶景の海岸が見れます。この超絶ブルーと空の青のコントラスト、神の境地でしたよ!

下に降りたら、きっともっと凄いんでしょうけど、この絶壁を降りるのはちょっと無理です。どこかにアクセス道路があるらしいんですけど、グーグルマップには表示されないし、ちゃんと下調べしないと辿りつけないです。

次回、小樽に来たときは、ぜひともここの海岸に足を入れてみたいですね!正直言うと小樽ってサビれた港町だと思っていたんですけど、美しい場所がたくさんあるので驚きました。それに加えてグルメも存分に楽しめますよね (^^♪

北海道では柴燈護摩、本州と違ってなかなかやるお寺がないんですけど、7月6日(日)11時に札幌滝野の鱒見の滝にある「弘法寺奥之院」で行われるらしいです。行きたい人はこちらから調べてみてください。こちらもやはり真言宗の醍醐派の寺院です。