クラニオセイクラル講座 その1

ブログ

頭蓋骨をユルめる・・・

春になりました!「陰」から「陽」のエネルギーに変わると身体にもいろんな変化が現れだします。

内面にはかなり大きな変化が起こっているんですけど、こういう領域に気がつく人って、どちらかというと少数なんですよね。ところがクラニオセイクラルでは、目に見えるような大きな動きに働きかけるのではなくて、そうした背景にあるオーガニックな領域に目覚めていきます。

平安時代に西行法師という歌人が、伊勢神宮に参拝に行きました。そこで感動のあまり「何ごとのおはしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」と言われました。

つまり、目には見えないのだけど感じることならできる・・・クラニオセイクラルの施術方法はまさしくそういうことなんですよね。

とはいえ、感覚さえあれば解剖学的知識ゼロでも実践できるのかというと、そういうわけではありません。頭蓋骨の各骨の形状と配置は完全イメージ化しておく必要があります。そこにオーガニックな操作が可能になるからです。

施術方法の学び方、やり方としては、いきなり小さくて複雑な形状の骨にアプローチするよりも、やはり大きくてイメージしやすい骨から学び始めるのが無難です。

例えば後頭部にはラムダ縫合といって、逆V字の縫合があるんですけど、そこには後頭骨 – 側頭骨 – 頭頂骨の三つの骨が集まっています。その部位を「アステリオン」といいます。クラニオのゲートを開くには、まずここから始めるとスムースな操作展開ができるんです。

マイナス0.1mgタッチのコンタクトで後頭部に手を触れながら、相手の頭蓋骨に動きの可能性を提案してみてください。「こっちの動きはどうですか?それともこちらはどう?」という具合に問いかけます。

ただしこれは「思う」だけで、実際に手を動かしてはいけません。「思う」という行為が手にオーガニックな反応を現わして、それが相手の頭蓋骨にオーガニックな動きを引き出すからです。

逆に手で押したりマッサージなんかをすると、相手のメカニズムに即座にブロックがかかってしまい、相手にしてくれません。

練習は他者にいきなり始めないで、まずは自分の頭に手を触れて、イメージ化とオーガニックな反応を捉えることから始めましょう。いくら練習とはいえヘタにやるとお互いケンカになりますからね・・・(‘ω’)

★札幌スタジオで毎日開催-Map
★東京六本木でのレッスンは4月18日~21日に開催です!-Map