クラニオセイクラル入門

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「クラニオ」とは頭蓋骨、そして「セイクラル」とは仙骨のことです。この両者間のシステムを安定させるのがクラニオセイクラル・セラピーです。

頭蓋骨にはクラニオリズムといわれる繊細で周期的な動きがあるんです。

リラックス時にはだいたい1周期6~7秒のサイクルで穏やかに動いてくれます。これをCRI(クラニオ・リズミック・インパルス)といいます。

ところがストレスや事故のトラウマによって、クラニオリズムが乱れると脳にノイズが発生します。これが神経系から筋肉に送られて、過剰な緊張反応、または逆に筋力低下で力が入らないなどの身体トラブルに見舞われることがあります。

また脳のノイズは思考にも悪影響を与えて、日常生活での判断ミスが多くなります。

自分では「絶対に間違いなくこうなんだ!」と思っていたところ、いざフタを開けてみると完全に間違ったことをやっていたとか・・・

こうしたトラブルをクリアするには、やはり脳の動作環境である頭蓋骨をじっくりと解放して休ませてあげるんです。脳波をシータ波からガンマ波を発生して、特有の中立状態に導いてください。体はリセットしてニュートラルを回復します。

さて、こうしたクラニオセイクラルの施術なんですけど、頭蓋骨の動きはオーガニックな反応として体の各部、手足にも連続的に現れるんです。

こうした体の全体性としての捉え方を「ホリスティック」といいます。医療治療では首なら首、腰なら腰という具合に部分的な対策しかしませんが、ホリスティック治療では常に体の全体性を扱うわけなんです。

クラニオセイクラルの施術方法の入門として初心者の人は急がずに、まずは足首や手のひらに働きかけて、精妙なオーガニック反応を習得してください。

特に手のひらには、メルケル細胞という感覚器官にダイレクトに働く特殊な細胞があって、脳のノイズを削減するのに非常に効果的なアプローチ箇所なんです!

【写真-1】足首に軽いタッチで触れて、クラニオリズムをリスニングします。3秒かけて内旋、3秒かけて外旋するのを明確に捉えられるように練習します。

【写真-2】手のひらを軽いタッチではさんで静かにリスニングします。ホスピスワークとも言われていて、痛みに苦しんでいる人を安らいだ境地にすることができます。そのため病院でもおこなわれています。

最後に顔にソ~ッと触れて、皮膚のオーガニックなクオリティーをリスニングしてみましょう。気持ちよくなってスースー眠っちゃいますよね。不眠症の人にはお勧めです。

東京でのクラニオセイクラルの次回の講座は5月23日~26日に開催。札幌スタジオでは常時、希望者にレッスン可能です。ぜひ体験してください!