皮膚をなでて繊細な変化への気づき(アウェアネス)が生じてきたら、最初のステップは合格です。
次にすることは、皮膚をなでるという行為を「思うこと」に切り替えるんです。つまりイメージコントロールですよね。見えない手が自分の背中、僧帽筋をおおっている皮膚をなでている・・・
ここでさらに想像力を使って気持ちよさをどんどん高めていきましょう!単純漠然と手をイメージするよりも、神様や天使の手をイメージした方が当然、気持ちよさは増しますよね。

試しに変質者に背中をなでられていると思ってみてください。途端に体は硬直して気持ちが悪くなるでしょ?
こういう思考の操作が自分の体の在り方を良好なものに変えていくんです。自分の体の在り方は心の状態の表れだということは、今日ではもはや常識です。
だから「嫌な思い」に捕らわれていたら、いい加減そういうのからは足を洗って、神様の世界だとか清らかで美しいものにチャネリングするんです。神社参拝の役割っていうのは本来そういうためにあるんです。

すると体は軽くなって、アレクサンダーテクニークの教える良好な姿勢と動作は自動的に現れます!
ところが「やってみたけど体は相変わらず固まって苦しいです・・・」という困った人。これはイメージ力が乏しいからです。普段からろくでもないことばっかり考えている・・・だけどすっかり習慣化しているのでそれに自覚がない。
自分の生活環境が圧倒的なストレスでがんじがらめだと、それこそ地縛霊に足を引っ張られているのと同じこと。そうした場所からは、心のこだわりを捨ててさっぱり飛び去りましょう!

「アレクサンダーテクニークの学び方」(終わり)