アレクサンダーテクニークは姿勢と動作の改善方法を習得するワークです。正しい体の使い方を学んで、それを日常生活に活かして肩凝りや腰痛などの身体トラブルからサヨナラするわけです。
身体トラブルの原因はいろいろありますが、そのうちの一つには不自然な体の使い方を長時間続けて過ごしていることにあります。今日ではオフィスワークはその典型的なものになっていますね。
アレクサンダーテクニークのレッスンではイスに座った状態、立ち姿勢から始まって、様々な日常動作にスポットを当てて、自分自身のコントロールを学んでいきます。
その中のひとつとしてあるアレクサンダーテクニークの体の休ませ方。今回はそれをやってみましょう!
やり方は超簡単です。平らな床に仰向けになって寝ます。左右の足幅はやや広くして膝を立てます。セミスパインと言って、フェルデンクライスやピラティスでも、この姿勢を機能的ニュートラルとしています。
アレクサンダーテクニークではこのセミスパインに加えて頭の下に本の枕を置きます。これは頸椎のゆるやかなカーブを安定させるためです。本の高さはアゴが上がらないことを目安にします。
なぜ普通の枕じゃなくて本の枕を使うのかというと、頭が沈み込むのを防止するためです。
ちなみにアレクサンダー氏は手のひらを床に向けてやっていましたが、肩が固まっている人がそうやると、ますます固まって緊張してしまうので、たいていの場合は手は肋骨の上に置きます。

まあ、どちらでも好きな位置で構わないんですけど、肝心のワークはここから始まります。
背中と床との接触状態を観察してください。右の肩甲骨と左の肩甲骨、接触感が左右それぞれ違いませんか?
腰はどうでしょう?反り腰の人だと大きなアーチがあるかもしれませんし、丸腰の人だとベットリ床にくっついていることでしょう。
呼吸はどんな風ですか?息の吸う吐くに合わせて、背中の接地状態が変化しませんか?
こんな具合に、自分の背中の状態を冷静に観察して自覚するんです。だから手段としてはマインドフルネス瞑想と同様のことをやるんです。
やり方を理解すると、こうしたシンプルな方法がとってもリラックスしてリフレッシュすることが分かってきます。
このセミスパインを10分間程度、毎日実践すると、それだけでも背中は安定して腰痛や肩凝りは緩和しますよ。
「それってただ寝ているだけじゃあないか?」と思う人もいるかもしれません。でもね、ただ座る、ただ寝る・・・それができないからこそ身体にいろいろなトラブルが生じたんですよね・・・(‘ω’)

シンプル・マインズ、余計なことは手放してしまいましょう!すると脳のノイズは低減していき、筋肉の働きも整います。結果として体は歪みから解放されるんですね (^^)/